3級整備士は3級自動車整備士の略称であり、ガソリンエンジンで動く普通自動車や軽自動車などの基本的な整備作業ができる資格です。基本的な整備作業はエンジンオイルやギアオイルの交換、タイヤの交換などが該当します。また、基本的で簡単な点検整備も3級整備士の仕事ですが、その多くはある程度の知識を持つ、無資格者の素人でも可能です。3級整備士は2級以上の整備士資格を取得するためのステップアップの資格と言えるでしょう。
3級整備士でもエンジンやブレーキ、サスペンションなどの整備に携わることがありますが、この場合は上位資格者の指導に沿って行うのが普通です。資格の性質上、自動車の整備工場で働く人が取得するイメージがある資格ですが、実際はカーディーラーや保険会社の調査員が取得するケースも少なくありません。基本的な整備作業の技能が必要なので、自動車と接する機会が多い仕事に従事する人には必須の資格と言えるでしょう。中古車の販売員やタクシー運転手が資格を取得することもあります。
整備士の有資格者の年収は従事している仕事によって異なるため、一概にいくらと言い切ることはできません。整備工場で働く人を例にした場合、約200万円から300万円が平均的な金額になります。しかし、3級は整備士のなかでも見習いの位置付けなので、会社によっては年収が200万円未満になることも珍しくありません。カーディーラーや保険調査員など他に本業を持つ人の場合はその仕事の年収に準ずる形になりますが、約300万円から400万円ほどになります。